80's New Wave Laboratory

80年代のニューウェイヴ音源を中心に、近況やYouTube映像などを交えてレビューを書いています

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SOFT CELL/Non-Stop Erotic Cabaret

Non-Stop Erotic CabaretNon-Stop Erotic Cabaret
Soft Cell

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ソフト・セル [ SOFT CELL ] は、1979年に英国リーズのアート・カレッジ(現在のリーズ・メトロポリタン大学 [ Leeds Metropolitan University ] )で知り合ったマーク・アーモンド [ Marc Almond ](V)とデイヴ・ボール [ David Ball ](Syn)により結成(アーモンド・[チョコ]・ボールと覚えて下さいww)、81年にシングル「Tainted Love(邦題:汚れなき愛)」を発表し、全英チャート1位、全米チャートでも最高で8位、43週間もチャート・インするという大ヒットとなり一躍人気者となりました。(なお、この43週チャートインという記録は、しばらくの間ギネスブックに載っていたそうです。)

「Tainted Love」のPV
TV番組に出演時の「Tainted Love」のライヴ映像(口パク?)
91年バージョンの「Tainted Love」のPV

実はこの曲、T.レックスのマーク・ボランの嫁、グロリア・ジョーンズの1964年の曲をカバーしたものだったらしく、あまりにもマイナーな曲であったため、恥ずかしながら最近までソフト・セルのオリジナルだと信じ込んでいました(笑)。

しかし、原曲のマイナーなイメージが、逆に、ゲイであることをウリにした淫猥な雰囲気のソフト・セルにピッタリと合致したのでしょう。
当時のエレポップ勢にみられるポップなアレンジであるにもかかわらず、非常にウェットでアンダーグランドなムードを漂わせており、他のエレポップ系アーチストとは一線を画しています。
お店に置き換えて言うなら、他のエレポップ系バンドがオモチャ屋さんであったり、映画館であったり、電器店であったりするのに対して、ソフト・セルは18禁のまさしく「エロティック・キャバレー」なわけですね。

そう考えると、この曲を収録したアルバムのタイトル『Non-Stop Erotic Cabaret』(1981年発表)は、実にうまく内容を物語っていると言えます。


2年ほど前に、ブラック系のアーチスト、リアーナ [ Rihanna ] が、この「Tainted Love」のバッキングをサンプリングして別の歌を乗せた「SOS」という曲を演っていたのですが、やはりこの淫猥な雰囲気はなく、マーク・アーモンドの歌声自体が淫猥であったことにあらためて気づかされました。

リアーナの「SOS」のPV

また、同じ頃、プッシーキャット・ドールズ [ Pussycat Dolls ] のライヴにゲストとして登場し、彼女らの元気な歌の前に、ピアノをバックにねっとりと「Tainted Love」を歌っていたりもします。

プッシーキャット・ドールズのライヴに出演したマーク・アーモンドの映像


ところで、お気づきの方も多いと思うのですが、マーク・アーモンドは、ほんとに微妙なレベルで音階を外してしまうんです。
特に、語尾を長く伸ばすところではほぼ確実に4分の1音ほど外しています。
それが個性と言えば個性なわけなんですが、それでも堂々とナルシスティックに歌い続け録音物に残してしまう感覚はお見事としか言いようがありません。

そして、それに加えて、マークは歌っている姿もナルシスティックなんです。
その演劇的なナルシストぶりといったら、デヴィッド・ボウイと比較してもいいくらいで、やはり、当時の他のエレポップ勢には無かった部分でしょう。

それもそのはず、マークがアート・カレッジで学んでいたのは音楽でもデザインでもなく「演劇」だったんです。
ちなみに、相方のデイヴは音響工学でシンセサイザーを学んでいたそうで、ソフト・セル結成のきっかけになったのは、お互いにソウル・ミュージックが大好きだったから、ということらしく、「僕らはエレクトロニック・ミュージックに感情表現を加えたいと思っている。だから曲作りの傾向も、より人間の内面に触れたものになってる。ちょっと深くて、かなり悲しいものにね。」とインタビューで答えています。
う~ん、なるほど、と頷けてしまうお話ですね。

それを知った上で、彼らの12inchをよく見れば、メドレーになっている「Tainted Love/Where Did Our Love Go」で、先述のグロリア・ジョーンズのカバーと、シュープリームスのカバーをカップリングしており、これまた納得!

今日紹介しているアルバムは、オリジナル・レコーディング・マスター2002年に再発されたオリジナル・レコーディング・マスター音源のCDで、輪郭のはっきりした出音もさることながら、ボーナス・トラックとして、入手困難だったこの12inchバージョンなどをボーナス・トラックとして追加収録していますので、そこらへんも楽しんで頂けると思います。

また、本作には、シングルカットされた「Bedsitter(邦題:ベッドの上が僕の国)」や、私の大好きなバラード曲「Say Hello, Wave Goodbye(邦題:さよならと言って別れて)」などの名曲も収録されており、エレポップ、ピコピコ系テクノを語る上で決して外すことのできない名盤中の名盤です。

「Bedsitter」のPV
TV番組出演時の「Bedsitter」のライヴ映像(口パク?)
「Say Hello, Wave Goodbye」のPV
2006年のライヴでの「Say Hello, Wave Goodbye」の映像(リミックス・ライヴ)
91年バージョンの「Say Hello, Wave Goodbye」のPV

90年代初頭であれば、このアルバムをチープ・テクノという一言で片付けてしまう方がいるのかも知れませんが、80'sが見直されている今なら立派にチープな音色ならではの魅力を感じ取って頂けるのではないかと思います。
未聴の方はぜひ試聴だけでもしてみて下さい。

きっと、この淫猥なポップ感がわかっていただけると思いますよ。


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