80's New Wave Laboratory

80年代のニューウェイヴ音源を中心に、近況やYouTube映像などを交えてレビューを書いています

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Suede/Singles [Best]

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Suede

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本作『Singles』は、2003年に発表されたスウェード [ Suede ] の最初で最後のオフィシャル・ベストです。

スウェードは、ブレット・アンダーソン [ Brett Anderson ] (V)、マット・オズマン [ Matt Osman ] (B)と、当時ブレットのガールフレンドだったジャスティーン・フリッシュマン [ Justin Frischmann ] (G) によって、1989年にロンドンで結成されました。
なお、スウェードというグループ名はジャスティーンの命名だったそうです。

その後、メンバー募集広告を見たバーナード・バトラー [ Bernard Butler ] (G) が加入し、ドラムマシーンをバックにライヴ活動を開始、デビューまでの間に、元スミス [ The Smiths ] のマイク・ジョイス [ Mike Joyce ] がドラマーとして一時的に参加したこともあったそうですが、結局、サイモン・ギルバート [ Simon Gilbert ] が正式にドラマーとして加入し、インディーズ・レーベルと契約。

しかし、何が悪かったのか、レコーディングまで行ったもののマスターテープはお蔵入りとなり、ジャスティーン脱退のきっかけとなってしまいます。
(ちなみに、ジャスティーンはこの後、ブロンディ [ Blondie ] の再来と言われたエラスティカ [ Elastica ] というバンドを結成し、1995年にアルバム『Elastica』でデビュー。本国ではそこそこの成功を収めているそうです。)

残ったメンバーはそれでも地道に活動を続け、ヌード [ Nude ] という地味なレーベルとの契約にこぎ着けたのですが、なぜか、デビュー・シングル発表前に英国のメジャー音楽誌メロディー・メーカーが大絶賛、おかげで、1992年にシングル「The Drowners」が発表されるや否や、インディーズ・チャート1位を獲得、その後数週間に渡ってその座をキープするという人気となりました。

「The Drowners」のPV

さらに、続くシングル「Metal Mickey」「Animal Nitrate」などのヒットにより、全英チャートにおいても快進撃を続け、翌年発表された1stアルバム『Suede』は、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド [ Frankie Goes To Hollywood ] 以来となるハイ・スピードで、あっという間に全英チャート1位にまで駆け上がり、ゴールド・ディスクを獲得しました。

「Metal Mickey」のPV
「Animal Nitrate」のPV

なお、この頃、日本でも月刊誌ロッキン・オンが大絶賛、スミス [ The Smiths ] の再来とまで褒めたたえ、スウェードの記事が載らない号はないというくらい大プッシュしたおかげか、洋楽としてはなかなかの人気を得ました。

ま、1stアルバムでのブレットとバーナードの関係は、確かに、スミスというバンド内での位置づけ的な意味でモリッシーとジョニー・マーの関係と似ていないこともないですよね(笑)。


さて、この1stアルバム『Suede』は、女性2人がキスをしているジャケットワークを使用、さらに同性愛や近親相姦など、タブー視されていたテーマが曲中に盛り込まれたことで、マスコミにスキャンダラスな話題を提供しました。

これがセックス・ピストルズ [ Sex Pistols ] でマルコム・マクラレン [ Malcolm Mclaren ] が企んだような「売るための仕掛けとして企てた話題」だったのかどうかは不明ですが、少なからず好調なセールスに一役買っているようです。

ちなみに、ブレットの「僕は男性経験のないバイセクシャル」という発言が同性愛者から大きな反感を買う結果になったのもこの頃です(丘サーファーみたいなもんでしょうか…笑)。


しかし、そんな人気絶頂の中、バンド活動から離れたブレッドのタレントぶりに嫌気の差したバーナードは、シングル「Stay Together」を最後に早くも脱退、すでに完成しかかっていた2ndアルバム『Dog Man Star』は残ったメンバーによって肉付けが行われ、難産の末94年に発表されました。(なお、バーナードはこの後、黒人シンガーと一緒にマッカルモント&バトラーとして活動、ソロやセッションの他、プロデュース業なども行っています。)

「Stay Together」のPV
「The Wild Ones」のPV
「New Generation」のPV

個人的にはこの2ndの出来が最も面白く、ギターポップ的な1stに比べれば、どこかコンセプチャル・アルバム的な要素を加味した完成度の高い作品だと感じています。
ここからシングルカットされた楽曲は1stの頃ほどヒットこそしませんでしたが、アルバム1枚を通して聴けば、最もアルバム・コンセプトのまとまった作品であることが解っていただけるのではないでしょうか。

この後、抜けたバーナードの穴を埋めるべく、またしても音楽誌にメンバー募集広告を出しているのですが、その時の文面というのが「スウェード、コクトー・ツインズ、ビートルズの影響を受けた有名なバンドがギタリストを募集」というふうなものだったらしいです。

自らのバンド名を、影響を受けたバンドのように書いているところが笑えちゃったりするんですが、実際、これが一番解りやすいですからね。

昔、雑誌「Player」のメンバー募集欄などで、「当方ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ。ロバート・プラント、ジョン・ボーナム、急募」というような募集広告が広まっていたことを思い出しちゃいました(爆)。

しかし、この募集広告に集まったギタリストはさぞかし驚いたことでしょう(笑)。
何しろ、スウェード・ファンのギタリストを本物のスウェードのメンバーがオーディションするわけですからね。

結局、この広告により、当時17歳であったリチャード・オークス [ Richard Oakes ] がギタリストとして加入、さらに、ドラマーのサイモンの従兄弟ニール・コドリング [ Neil Codling ] がキーボーダーとして新たに加入し、5人編成で1996年に3rdアルバム『Coming Up』を発表しました。

この作品は、若い新ギタリスト、リチャードの才能のおかげか、非常にポップ、かつキャッチーで、あっという間に1stのセールスを上回りプラチナディスクを獲得、もちろん、このアルバムからシングルカットされた5曲はいずれもトップテン入りを果し、その人気は絶頂期を迎えます。

「Trash」のPV
「Saturday Night」のライヴ映像

この後も、97年に既出のシングルのB面曲集『Sci-Fi Lullabies』、99年にダンサンブルなアプローチの4thアルバム『Head Music』を発表し、いずれもかなりのヒットとなりました。

「Electricity」のPV
「She's in Fashion」のPV

しかし、この頃からブレッドの薬物中毒が深刻なものとなり、加えてキーボードのニールの脱退やプロデューサーとのトラブル、さらには彼らの所属するレコード会社nudeの倒産などが重なり、2年以上もの間、スウェードは音楽業界から姿を消してしまいます。

この後、ソニーから2002年に発表された5thアルバム『A New Morning』では、ブレッドのファルセットを駆使した特徴的な歌唱法は抑えられ、音楽的にもギター中心のストレートなものへと様変わり、ファンの間でも賛否両論で解散説が囁かれるようになりました。

これはこれで決して悪くはないサウンドなのですが、スウェードっぽさの要であったブレットの歌唱法が変わってしまったのは残念です。

「Positivity」のPV
「Obsessions」のPV

ベスト盤である本作『Singles』はこの次の年に発表されたもので、これに合わせて行われたライヴで、おおかたの予想通り解散が発表され、スウェードは消滅しました。


解散以降は、犬猿の仲とまで言われたブレットとバーナードが一時的にザ・ティアーズ [ The Tears ] を結成し、アルバム『Here Come the Tears』(2005年)を発表、同年のサマーソニックで来日を果たすも活動休止、その後、ブレットはソロとして活動し、昨年、1stソロ・アルバム『Brett Anderson』を発表、また、バーナードはプロデューサーとして活動しているそうです。

The Tears 「Refugees」のPV
The Tears MTVでの「The Ghost of You」のライヴ映像

一方、ドラムのサイモンは、タイのバンコクに移住し、元パナッシュ [ Panache ] のポール・ハンプシャー [ Paul Hampshire ](現在はBeeと名乗っています)や、日本人、タイ人アーチストらとフトン [ Futon ] というグループを結成、『Give Me More!』などのアルバムを発表、現在もワールドワイドに活動しているそうです。

Futon「Tokyo Sunset」のPV
Futon ベルリンでのツアーの模様(金髪のサングラスがポール・ハンプシャーです。)

また、二台目ギタリスト、リチャードの消息は不明ですが、他のメンバーはブレッドを含め、他のアーチストの作品やツアーに参加するなど、それなりの音楽活動を続けているようです。

なお、ブレットは最近のインタビューで「バンドの再結成ってのは、かなり哀れだと俺は思うよ。ちょっと絶望的っていうかさ。でも、この台詞に俺自身がしっぺ返しをくらう可能性もあるかもね」と、スウェードの再結成をほのめかすような発言をしていたようですが、今のところ、そういったニュースは耳にしていません。


90年以降のブリット・ポップの先駆けとなったスウェード。
ファンだった方はもちろん、未聴の方もぜひこのベスト盤で彼らの10年間の軌跡を追ってみてはいかがでしょう。

特に、初期のブレッドのファルセットを駆使した特徴的な歌唱法や、1stのバーナードの歌うようなギター、そして、2ndの凝ったアレンジは英国産80'sのお好きな方には楽しんでいただけるのではないかと思います。

このレビューを最後まで読まれた方なら、決して損はしないベスト盤ですよ。

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