80's New Wave Laboratory

80年代のニューウェイヴ音源を中心に、近況やYouTube映像などを交えてレビューを書いています

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Klaus Nomi/The Essential

Klaus Nomi - The EssentialKlaus Nomi - The Essential
Klaus Nomi

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今日紹介するのは、異形のディーヴァとして知られるクラウス・ノミ [ Klaus Nomi ] の最も収録曲数の多いベスト盤『The Essential』、当ブログの趣旨からは少しずれてしまうのですが、ドイツ生まれのアーチストの作品です。

2005年にクラウス・ノミのドキュメンタリー映画『The Nomi Song(邦題:ノミ・ソング)』が公開されたので、ご覧になった方もおられるかと思うのですが、彼は、ルックス、サウンド、そしてパフォーマンス、とにかくどこを取り上げても非常にインパクトのあるアーチストでした。

私がノミを知ったのは、80年代初頭に電子楽器関係の音楽誌に載っていた石橋楽器店の広告ページ。
本作のジャケットそのままの格好で、まるで血の通っていない人形のようなポーズをとったノミが電子楽器の写真の周りにうようよ並んでいたのです。
ただでさえインパクトのあるルックスなのに、数ヶ月に渡ってこの広告にノミが登場したため、私の頭の中に彼のイメージが強烈に刷り込まれてしまいました(笑)。

その後、スネークマン・ショーの『急いで口で吸え!』にノミの曲「Cold Song」が収録されていたのを聴いたのがきっかけで音楽面でも興味を持ち、彼の1stアルバム『Klaus Nomi(邦題:オペラ・ロック)』を購入しました。

今聴くと、生楽器のシンプルなロック系アンサンブルにチープなアナログシンセが乗っかっているような、いかにも初期のニューウェイヴ的な演奏ですが、そんなバッキングにノミのオペラチックなボーカルが乗ると、SF映画に出てくる別の惑星の音楽のようなサウンドに聴こえてしまいます。

そういえば、リック・ベッソン監督のSF映画『フィフス・エレメント』に異星人のシンガーのオペラチックなコンサート風景がありましたが、私の頭の中ではズバリ、あんな感じのイメージなんですよ(笑)。
ひょっとすると、あのシーンはクラウス・ノミからヒントを得たのかも知れないですね。

ちなみに、彼の芸名「Nomi」はSF雑誌「Omni」のスペルを並べ替えたものという話がありますから、ノミ自身、SFは大好きだったはずです(笑)。


ところで、ノミの歌声は、オペラを真似ただけのオペラもどきではありません。

ノミは1944年、ドイツのバイエルン州に生まれ、幼い頃から声楽を学び、ベルリンの音楽学校でオペラ歌手としての教育を受けています。

恐らく、 ”ええとこのぼっちゃん” だったのでしょうね。
このままオペラ歌手としてデビューしていれば、イロモノ扱いを受けることなく真っ当なアーチストとしての道が開けたはずです(ま、これほど話題になることはなかったと思いますが…。)。

しかし、音楽学校卒業後の1972年、なぜかニューヨークに移住し、音楽活動の傍らパントマイムやマネキン・パフォーマンスの勉強をしているのです。

その後、ノミは、ニューヨークのライヴハウスに、奇抜なファッションとオペラチックな歌声、そして奇をてらった演劇的なパフォーマンスで出演するようになり、徐々にアンダーグランド・シーンで注目を集めるようになります。

そんな時、ノミの噂を聞きつけたデヴィッド・ボウイ [ David Bowie ] が、彼にコスチューム・デザインとライヴのバック・コーラスを依頼、サタデー・ナイト・ライヴに出演したことからさらに彼の名は有名になります。

残念ながら、昨年頭まではYouTubeにあったこの時の映像がなぜか削除されているためご覧いただくことができないのですが、下記のスライドショー的な映像と、映画『The Nomi Song』のトレーラー映像でほんの一瞬だけその時の映像を見ることができます。

「Homenagem a Klaus Nomi」の映像
「The Nomi Song」トレーラー映像

しかし、やはりゲテモノ的な扱いを受けていたのでしょう、アメリカではボウイ効果を持ってしてもレコード契約に至ることはなく、81年になってフランスのRCAと契約、ようやく1stアルバム『Klaus Nomi(邦題:オペラ・ロック)』の発表にこぎつけたのです。

Klaus NomiSimple Man

さらに翌年、2ndアルバム『Simple Man』を発表。
ところが、この時すでにノミの身体はエイズに蝕まれており、83年の夏、39歳という若さでこの世を去ってしまったのです。

ちなみに、著名人がエイズで死亡したのはクラウス・ノミが最初なんだそうで、まだ「エイズ=同性愛社の病気」的なイメージの強かったご時世ゆえ、死んでなお、差別的な扱いを受けることが多かったようです。

しかし、考えてみれば、クラウス・ノミって存在自体がニューウェイヴなんですよね。

ある意味でギャグ、ある意味でホラー、ある意味でクラシックなんですが、ルックスといい、サウンドといい、パフォーマンスといい、とにかく新しいことに挑戦していた唯一無二なアーチストですから…。

どちらかといえばマイナーな存在ですが、間違いなくニューウェイヴの元祖的なアーチストの一人と言うことができるでしょう。

残念ながら、オリジナル・アルバムとしては先述の『Klaus Nomi』と『Simple Man』の2枚を発表しただけでこの世を去ってしまったのですが、その後、数枚のベスト盤が発表されています。

本作『The Essntial』もそんなベスト盤の1枚ですが、とにかく収録曲数が最も多く、お値段も手頃ですのでおすすめです。


最後に、YouTubeで見つけたノミの映像を紹介がてら、本作の収録曲を紹介しておきますので、興味を持たれた方はご覧になってみてください。

この映像を見るだけでも、クラウス・ノミについていろんなことをご理解いただけると思いますよ。

ただ、曲によって曲調がコロコロ変わるので、一曲だけをご覧になってノミを判断せず、何曲かご覧になってみてください。

なお、いつものように、赤くなっている曲タイトルをクリックしていただくとYouTube映像をご覧いただけます。

1. Cold Song
2. Can't Help Falling in Love
3. Keys of Life
4. Lightning Strikes
5. The Twist
6. Nomi Song
7. You Don't Own Me
8. Wasting My Time
9. Total Eclipse
10. Samson and Delilah (Aria) [Live]
11. Der Nussbaum
12. From Beyond
13. After the Fall
14. Just One Look(リンダ・ロンシュタントのカバー)
15. Falling in Love Again(プレスリーのカバー)
16. ICUROK
17. Rubberband Lazer
18. Wayward Sisters
19. Ding-Dong(オズの魔法使いから)
20. Simple Man

余談ですが、ノミは、ニューヨークに渡ってからしばらくの間、ホテルのコックとしても働いていたそうで、料理の腕もかなりのものなんだとか。

中でも、お菓子作りが得意だったらしく、ケーブルテレビで取り上げられたこともあるそうです。

映画『The Nomi Song』のオフィシャル・サイトに、彼の有名な「ライム・タルト」のレシピが公開されていますので、興味をお持ちの方は実際に作ってみられてはいかがですか。


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