80's New Wave Laboratory

80年代のニューウェイヴ音源を中心に、近況やYouTube映像などを交えてレビューを書いています

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U2/The Joshua Tree・Super Deluxe Edition

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U2

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昨年末発売のサウンド&レコーディング・マガジン 1月号(表紙:U2)(以降サンレコ)で、『U2 「ヨシュア・トゥリー」発売20周年!ボノ&エッジの発掘インタビューにみる "創造の瞬間”』という特集記事を読みました。

U2(ユーツー)の最高傑作という誉れも高い1987年発表の5thアルバム『The Joshua Tree(邦題:ヨシュア・トゥリー)』の発売20周年にちなんで昨年12月に発売された、2CD+1DVD+ブックレット+ポートレイトという限定セットからなる『The Joshua Tree・Super Deluxe Edition(邦題:ヨシュア・トゥリー・スーパー・デラックス・エディション)』にあわせて特集が組まれたようです。


U2といえば、アイルランドを代表する世界的に有名なグループで、現在でも第一線で活躍しているだけに、今さら解説は不要かも知れませんが、一応簡単に説明しておきます。

U2はアイルランド出身のロックバンドで、メンバーは、ボノ [ Bono ] (V,G)、ジ・エッジ [ The Edge ] (G,Key,V)、アダム・クレイトン [ Adam Clayton ] (B)、ラリー・マレン・ジュニア [ Larry Mullen Jr. ] (D)の4人。
アマチュア時代は、エッジの実兄ディック [ Dik Evans ] がメンバーとして参加していたこともあるのですが、メジャー・デビューの前に脱退しており、その後、現在まで一切メンバー・チェンジは行われていません。

グループ名の由来は、ウィキによれば『アメリカの偵察機U-2、ドイツの潜水艦Uボート、You too(ファンへのシンパシーを表す)などの諸説があるが、メンバー自身が語るところでは「バンド名を決める際に挙げた候補の内、一番マシなものを選んだだけで、特に意味はない」とのこと。
むしろ「U2」という無意味な言葉の解釈の自由こそが魅力と語っている(『U2 BY U2』 シンコーミュージック・エンタテイメント刊より)。
ちなみに、『アクトン・ベイビー』収録曲の「ズー・ステーション」はベルリンの実在する駅名(ドイツ語でZoologischer Garten)だが、そこへ行く電車路線をU2という。』ということでした。

なお、ボノ、ジ・エッジという名前は、幼少時代のコミューンでのニック・ネームで、当時の仲間、ギャビン [ Gavin Friday ] 、グッギ [ Guggi ] の二人はヴァージン・プルーンズ [ Virgin Purunes ] というアート系ゴシックバンドを結成、エッジの兄ディックをメンバーに迎えて同時期にデビューしています。
また、1stアルバム『Boy』と3rdアルバム『War(邦題:WAR(闘))』、ベスト盤『The Best Of U2 1980-1990』のアルバム・ジャケットに使われている写真の少年は、子役タレントをしていたギャビンの実弟です。


U2は、プロデューサーにスティーブ・リリーホワイト [ Steve Lillywhite ] を迎え、1980年にデビュー・アルバム『Boy』、1981年に2ndアルバム『October(邦題:アイリッシュ・オクトーバー)』、1983年に3rdアルバム『War』を発表、社会問題や政治的信条を歌い上げた作風で人気を集め、アイルランドからイギリス、ヨーロッパ、アメリカと活動の規模を拡大し、「New Year’s Day」が大ヒットした1983年には『ローリング・ストーン』誌の最優秀バンドに選出されました。

これらの初期3部作は、スティーヴ・リリーホワイトのプロデュース作品らしさの出た、荒削りでパワフルな曲調で、ソリッドなエッジのギターと力強いボノのボーカルにピタリとマッチ、さらに、社会問題をストレートに表現した歌詞とも合致し、幅広い層のファンをつかみました。

余談ですが、バグパイプ奏法で有名なビッグ・カントリー [ Big Country ] の初期2枚や、同じ頃のシンプル・マインズ [ Simple Minds] などもスティーヴ・リリーホワイトのプロデュースによるものなので、出音的にどこか共通点を感じさせてくれますね。
ポストパンク世代のアーチストが好む新しいスタイルだったのかも知れません。

続く1984年からは、ブライアン・イーノ [ Brian Eno ] とダニエル・ラノワ [ Daniel Lanois ] がプロデュースを担当、初期3部作で出来上がったバンドのカラーを生かしながらも、やや内省的で落ち着いた雰囲気を作り上げ、アメリカのルーツ・ミュージック(ブルース、ゴスペル、ソウルなど)をも取り込んでみせました。

本作『The Joshua Tree』は、1984年発表の4thアルバム『The Unforgettable Fire(邦題:焔)』以降に参加した数々のチャリティー・イベント後に発表されただけに知名度も格段にアップ、それまでのアルバムをはるかにしのぐ大ヒットとなりましたが、もちろん内容の方もかなりの出来で、今になって、本作のようなデラックス・エディションが発表されたのも頷けます。

一聴するとそれまでのアルバムよりも地味に聴こえるかも知れませんが、イーノとラノワによる奥行きを感じさせる空間処理に、U2サウンドの要とも言えるエッジ独特のディレイのかかったソリッドなギターが実にうまく乗り、円熟味を増したボノのボーカルを引き立てています。

地味に聴こえるのは、ある意味で攻撃的だった初期3部作よりも、メンバーそれぞれの個性が完成され、固定ファンのついたイーノ&ラノワ期の方が余裕があるためでしょうか。

サンレコのインタビューによれば、『バンドをスタジオに入れ、その演奏をテープに録るだけの昔ながらのシンプルなアプローチを再評価すべき時期が来たと感じている。余計な不純物を加えない、すばらしい手法だからね。 ~中略~ 今作『The Joshua Tree』は、そうしたアプローチを念頭に置いてレコーディングされたんだ。それでうまくいった曲もあれば、そうでもない曲もあるが、いずれにせよバッキング・トラックの大半は、スタジオかアダムの家のリビングでシンプルにライブ録りされたものがほとんどだ。』とのことで、かなりリラックスしたムードで録音されたことがうかがえます。

アメリカのルーツ・ミュージックの要素が加わったこと以外、メンバーの演奏自体は本質的に変わってはいないのですが、よりシンプルなミックスが行われたことによって、それぞれのプレイが引き立っているのでしょう。

また、ルーツ・ミュージックをこの時期になって取り込んだことについては、『このバンドを結成して活動を開始したとき、他のバンドと似たようなサウンドだけは死んでも出したくないと思っていた。昔ながらのロックン・ロールでさえ否定したほどだ。12小節のブルース形式にうんざりしていてね。何せ、ダブリンのストリップ・クラブなどで山のようにかけられていて、ほんとうに閉口していたんだ。だから、U2ではオリジナル・サウンドを作り上げロックン・ロールを新しい視点でとらえ直したいと思った。おかげでその試みには一応成功したと思う。そして、成功したからこそ今度は外部の音楽的影響も取り入れたいと思うようになった。バンド結成初期では刺激が強すぎたかもしれないが、成長した今ならかえっていい刺激になると思ってね。』とのことで、特にアメリカ市場を意識した策略のような意味はなかったようです。

3rdアルバム『War』がお気に入りだった当時の私からすれば、アメリカに媚を売っているようなこの要素だけが引っかかっていたのですが、今になってあらためて聴き込めば、それもまた面白いところです。

う~ん、考えてみれば実に大人びたアルバムです。
当時の彼らは20代半ばのはずですから、それを考えると驚かされますよね。

むしろ、発表当時に聴いた時よりも、年齢を重ねて音楽を色眼鏡なしで聴けるようになった今の方が、このアルバムを楽しめるような気がします。

イーノ&ラノワは、そのようなことも考えた上でシンプルにプロデュースしたのかも知れません。
おかげで、音的な意味でいつまでたっても古くささを感じさせない「永く聴ける名盤」が完成したのです。

この後、88年にアメリカ・ツアー時のドキュメンタリー映画『U2 魂の叫び』が公開され、そのサントラ的な6thアルバム『Rattle and Hum(邦題:魂の叫び)』を発表、そして、90年代はなぜかデジタル・ポップへと変貌を遂げるわけですが、2000年に入って再び80年代の彼らのスタイルを取り戻し、初期のU2を知らない若年層にも支持を得ています。

今や、アルバムの総売り上げは1億7千万枚を超え、グラミー賞獲得数も20以上(ロックバンドとしては最多)という超大物バンドとなりましたが、個人的には、良くも悪くも本作が一番U2らしい音を出しているような気がします。


話が長くなってしまいましたが、私はまだ通常盤しか持っていないので、詳しく内容を説明出来ませんが、サンレコの紹介記事によると、本作『The Joshua Tree・Super Deluxe Edition』には、以下のような楽曲が収録されているそうです。

なお、曲名が赤く表示されているものはYouTube映像をリンクしてありますので、曲タイトルをクリックしてゆっくりご覧ください。


●DISC 1 (CD)
Remastered Album Track Listing

1.Where the Streets Have No Name
2.I Still Haven't Found What I'm Looking For
3.With or Without You
4.Bullet the Blue Sky
5.Running to Stand Still
6.Red Hill Mining Town
7.In God's Country
8.Trip Through Your Wires
9.One Tree Hill
10.Exit
11.Mothers of the Disappeared


●DISC 2 (CD)
Bonus B-Sides & Rarities CD Track Listing

1.Luminous Times (Hold on to Love)
2.Walk to the Water
3.Spanish Eyes
4.Deep in the Heart
5.Silver and Gold
6.Sweetest Thing
7.Race Against Time
8.Where the Streets Have No Name (Single Edit)
9.Silver and Gold (Sun City Version) - (Bono with Keith Richards and Ron Wood)
10.Beautiful Ghost/Introduction to Songs of Experience
11.Wave Of Sorrow (Birdland)
12.Desert Of Our Love
13.Rise Up
14.Drunk Chicken / America


●DISC 3 (DVD)
DVD Live from Paris - filmed at the Hippodrome de Vincennes in Paris, on July 4 1987, on the European leg of The Joshua Tree tour.(1987年7月4日、パリ、ヴァンセンヌ競馬場でのライヴ)(約85分)

1.I Will Follow
2.Trip Through Your Wires
3.I Still Haven’t Found What I’m Looking For
4.MLK
5.The Unforgettable Fire
6.Sunday Bloody Sunday
7.Exit
8.In God’s Country
9.Electric Co.
10.Bad
11.October
12.New Year’s Day
13.Pride (In The Name Of Love)
14.Bullet The Blue Sky
15.Running To Stand Still
16.With Or Without You
17.Party Girl
18.40

19.『Outside It's America』
( Documentary on the Joshua Tree tour )(48分)

20.With or Without You
(music video,alternative version )

21.Red Hill Mining Town
(music video, directed by Neil Jordan)

22.Lucille
23.Lost Highway
(Dalton Brothers)

24.Super 8 Montage


ディスク1にはオリジナル11トラックの最新のデジタル・リマスタリング音源(エッジがディレクションを担当)を収録。

ディスク2には、当時発売された4枚のシングルのB面曲すべて、キース・リチャード [ Keith Richards ] とロン・ウッド [ Ron Wood ] をフィーチャーした「Silver and Gold」のアコースティック・ヴァージョン、iTunes限定のボックス・セットのみに収録されていた曲「Beautiful Ghost」、4曲の未発表曲を収録。

DVDの方には、後に映画化された『魂の叫び』でも見ることの出来る87年の「ヨシュア・トゥリー・ツアー」から、1987年7月4日にパリ・ヴァンセンヌ競馬場で行われたライヴをほぼフル収録(カヴァー曲はカット)。
他にも当時TV用に制作され、ここでしか観ることのできない「In God's Country」のビデオ・クリップを含むツアー前半のドキュメンタリー映像『Outside It's America』、超レアな未公開クリップ「Red Hill Mining Town」と「With or Without You」の全編モノクロ・クリップ、ツアー中にメンバー全員が変装して自らのオープニング・アクトを務めたカントリー・バンド=ダルトン・ブラザーズ [ Dalton Brothers ] の貴重な映像(観客の冷めた感じが笑えちゃうんですが、これって日本盤のみ?)など、2時間30分にも及ぶ充実の映像が収録されているそうです。

さらに、縦長BOXの中に、CD2枚、DVDそれぞれが収められるデジパック、54ページのブックレット、5種類のポートレイト(おそらくアントン・コービン [ Anton Corbijn ] の撮った写真でしょう)が収納されているそうで、ファンにはこたえられない豪華版ですね。

なお、このスーパー・デラックス・エディションは限定ものだそうなので、欲しい方は在庫のあるうちに手に入れてくださいね。

しかし、この価格でこれだけの内容とは、なんとお得なんでしょう。
できれば、他のアーチストの名盤でもこのような限定盤を発売していただきたいものです。


追記:
本作『The Joshua Tree』をメンバー自身が徹底解説した映像作品(DVD)『ヨシュア・トゥリー』というのも一昨年発売されており、メンバー、イーノ、ラノワ、そしてスティーヴ・リリーホワイトらがコンソールに向かって楽曲の詳細を解説しています。
楽曲を楽しむというよりは、メイキング・ドキュメンタリーのようなDVDですが、『The Joshua Tree』を徹底的に研究するにはもってこいですので、マニアの方や、U2のコピーをしておられるバンドの方にはこちらもおすすめです。


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