80's New Wave Laboratory

80年代のニューウェイヴ音源を中心に、近況やYouTube映像などを交えてレビューを書いています

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Haysi Fantayzee/Battle Hymns For Children Singing

Battle Hymns for Children SingingBattle Hymns for Children Singing
Haysi Fantayzee

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ハイジ・ファンテイジー [ Haysi Fantayzee ] は1982年に結成された、ファッショナブルなクラブ系ユニット。

メンバーは、ボーカルのジェレミー・ハーリー [ Jeremy Healy ] とケイト・ガーナー [ Kate Garner ] 、それに、作曲/プロデュース/マネージャーを兼任していた、元アニマル・マグネット [ Animal Magnet ] というバンドのキーボーダー、ポール・カプリン [ Paul Caplin ] の3人(ポールはプロモにもライヴにもほとんど顔を出していません)で、この『Battle Hymns For Children Singing(邦題:子供たちの軍歌)』という、たった1枚のアルバムを残して、いつのまにやら消滅してしまいました。

実は、このアルバム、当時は遊び人だった家の姉が、ニューウェイヴ系のディスコで流れていた「Shiny Shiny」という曲を気に入り早速12inchシングルを購入、それを聴いて気に入った私が12inchを探した時にはすでに品切れていたため、代わりにアルバム(レコード)を購入、さらにそれを聴いて気に入った姉が探した時にはアルバムも品切れ、という妙な思い出のあるアルバムなのです。

一昨年、本作(CD)を「80's UK New Wave」で紹介した時は、アマゾンのマーケットプレイス(中古)で1点だけしか取り扱っておらず、しかも23,800円というとんでもないプレミアがついていたのですが、ここへきてベスト盤扱いのボーナス・トラックを多数収録した輸入盤が入荷したようでお安く購入できるようになりました。
しかし、彼らのレコードは、依然、かなり入手困難だそうで、仮にあったとしても(特に12inchは)やはりそれなりのプレミア価格だとか・・・。
なんでも、血眼になって探しておられる80's系のDJさんが大勢おられるそうです。


さて、このユニット、個人的には当時の最先端を走っていたお洒落なグループという印象が残っています。
というのも、ジェレミーは元々クラブDJ、ケイトはフォトグラファーということで、バンド活動を志していたわけではなく、流行を敏感に察知する夜遊び系の人たちだったんです。

この頃、マルコム・マクラレン [ Malcolm McLaren ] の彼女であったヴィヴィアン・ウエストウッド [ Vivienne Westwood ] の経営するブティック、ワールズ・エンドに代表される、ベガー・ルックやエスノ・ルックとも呼ばれたフォルクローレ・ボロ・ファッションは、カルチャー・クラブ [ Culture Club ] や、バウ・ワウ・ワウ [ Bow Wow Wow ] などのバンドでもおなじみのものですが、彼らもほぼ同じ時期にこういったクラブカルチャーの中で育っており、よく比較されていたのを覚えています。

そういえば、日本でも元プラスチックスの佐藤チカさんが、MELONを結成した頃にDEP'T STOREの中にブースを借りて、この手の洋服を販売しておられましたね。

一方、音楽的には、マルコム・マクラーレンの「Duck Rock」あたりの流れから、スクラッチ系の技法や曲調を踏襲し、ラップ調(シャウト調?)の男性ボーカルと女性ボーカル、それに、アイリッシュ・パブ系のフォルクローレ調フィドル(バイオリン)などを盛り込んだ、クラブ・カルチャー系の最先端サウンドで、当時はずいぶん尖ったイメージを抱きました。

今考えてみれば、 ハイジ・ファンテイジーは、何でもありなニューウェイヴという音楽文化を象徴する一つの流れだったのかも知れません。

悪く言えば、ファッション先行型ユニットの象徴的なスタイルなので、音楽的には軽薄なものと思われるかも知れませんが、音楽がファッションと切っても切れない関係にあることを考えれば、これはこれで奥が深いと言えなくもありません。

そんなところから、DJさんが血眼になって探しているのかも知れませんね。

いずれにしても、かなりのインパクトを持ったユニットだったことは間違いありません。


ところで、このアルバムの1曲目に収録されている「Shiny Shiny」の12inchシングルは曲の最後がエンドレス・カッティングという特殊な加工が施されていて、リズムが狂わないように巧い具合に針が飛び、曲の一節が延々と繰り返されるようになっていました。
当時のレコードって、こんな遊びが盛り込まれていたりすることが稀にあったんですが、クラブで流すことを意識したなかなか粋な仕掛けでした。

「Shiny Shiny」のPV

このアルバムからは、他にも「John Wayne is Big Leggy(邦題:正義の味方ジョン・ウェイン)」がシングルカットされ、日本のニューウェイヴ系のディスコでもかかりまくっていたのを覚えています。

「John Wayne Is Big Leggy」のPV
「John Wayne Is Big Leggy」のGroovy Long Version

また、本国では「Sister Friction」という曲もシングルカットされているのですが、他の曲もかなりイケてますので、興味を持たれた方は下記の映像もご覧になってみてください。

「Sister Friction」のPV
「Here Comes The Beast」
「Jimmy Jive Jive」
「More Money」

ちなみに、彼らは、ライヴ・パフォーマンスは一切やらないと宣言していたのですが、イギリスのTop Of The PopsやドイツのVorsicht MusicなどのTV番組で口パクでライヴを披露しています。
恐らく、音楽面を支えていたポールが、バンド活動的には素人であったジェレミーとケイトを気遣ってこのような宣言をしていたんだと思うのですが、本人たち的には、もっと表立った活動がしたかったのかも知れません。

TV番組出演時の「Shiny Shiny」のライヴ映像
TV番組出演時の「Shiny Shiny 12inch Mix」のライヴ映像
TV番組出演時の「John Wayne Is Big Leggy」のライヴ映像

あと、4、5曲目のプロデュースは、T・レックス、D・ボウイなどのプロデュースで知られるトニー・ヴィスコンティー [ Tony Visconti ] で、8、9曲目に関してはギタリストとしても参加しています。
この手の色ものっぽいユニット(笑)には不釣り合いなような気もしますが、ひょっとするとポールの人脈なのかも知れませんね。


最後に、彼らのその後の活動を紹介しておきましょう。

現在ジェレミーは、DJ活動を続けながら、ボーイ・ジョージなど、他のアーチストの作品のアルバム・ミキサーとして活動、ケイトは83年に唯一のソロ・シングル「Love Me Like A Rocket」を発表していますが、以降は本業に戻り、写真家として、シンニード・オコナーのアルバムジャケットの写真や、ボーイ・ジョージ、デヴィッド・ボウイ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ナオミ・キャンベルなどの写真を撮るほど有名に、ポールは「カプリン・システム」という名のインターネット・ソフトウェアの会社の社長をやっているそうです。

Kate Garner「Love Me Like a Rocket」

息は長くはありませんでしたが、私の記憶の中にはかなり強烈なイメージを残してくれたユニットです。

さすがに彼らが再結成してレトロ・フェスに出演するようなことはあり得ないと思いますが、久しぶりに聴くと妙に興奮させられちゃいます(笑)。


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